漢方小児科 (2)  ”虚弱体質”

「腕白でもいい、逞しく育って欲しい・・・」

ひと昔前に厚切りのハムを金串で焼く、ハムのCMで父親が発する一言。

世の親であれば、「わが子の健やかな成長」は誰もが思い願う事でしょう。
成人と違い成長期の子供達の発育はめざましいものがあります。

それだけに「食が細い、虚弱で病気がち」「食べる割にはガリガリ」等と我が子
の健康と成長に一抹の不安を憶える親御さんの御心配は大変なものです。

前回は成長障害が気になる子供への「補薬」治療を紹介しましたが、単に何で
も「補薬」を与えれば良いというものでなく漢方治療で大切なのは何故、虚弱
なのかを正しく究明することが大切です。

そういう訳で、本日は特に小児の漢方相談で多い「食欲がない」「食べても太れ
ない」等の小児虚弱症を取上げて見ます。

漢方ではこのような小児虚弱の症を「疳病 かんびょう」と捉えます。

「疳病」とは?
漢方医学の原典によると消化器の虚弱と説明されていますが、小児の慢性消耗
性疾病全般を指していると思われます。
さらに「疳」には二つの意味があるとされ、一つは子供の体が乾いた焚き木の
様な状態を指し、あと一つは飲食摂取の不適切(油物、甘い物)により起こる
病との解釈です。

「疳病」の特徴は食欲が湧かない、食べても太れない、便秘がち、下痢気味、
便秘や下痢が不規則に表れる、同年代の子供達と比較すると発育が目立って
遅い、年中風邪等をひいている。
身体的には顔色が黄色い、皮膚が乾燥している、髪につやがない、目に力がな
いといった特徴も指摘されます。

漢方ではこのような「疳病」の発病原因には様々な複合した要因があるとしま
すが最も重要視されるのは、やはり消化器の機能低下だと考えます。


①乳食傷

乳児の胃腸が正しく機能する前に離乳食を始めた為、胃の「精気」が損失。


②授乳期の母親の生活管理

母親が自身の「寒熱」調整を怠ったり、肉体的、身体的に不安定な状態で授乳を
した場合。


③子供本人の食の不摂生

普段、油もの、甘いものの食べすぎで「気」が滞り、発生した「湿熱」が原因。


③子供本人の病後

大きな病を患い、「脾」「胃」の機能低下した場合。



以上のような原因による消化器官の機能低下は体内の「津液」枯渇させ充分な栄
養の供給が滞り、「気」「血」の生成を妨げるばかりか、少ない「気」「血」を消耗
させてしまう。

漢方では子供の「疳病」を放置してはいけない病だと説く。
成長ばかりか、免疫力の低下=大病にかかる可能性も心配されのと同時に「疳病」
体質が生涯のものとなると危惧するからです。

昨今、栄養過多、運動不足による「小児肥満」ばかりが問題視されますが、痩せた
子供はつい見逃されがちですが、お子様が「疳病」体質かどうかを見究めてあげる
事も、とても大切だと思います。





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